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10万キロ乗り続けるために

■10万キロ乗り続けるために(H29年6月作成)


気に入った愛車は長く乗り続けたいですよね。そのような車に出会えた方は幸せです。
車も喜んでいるでしょう。
そのような方には10年10万キロというのは1つの目標になります。
しかし、多くの方は、故障などにより手放していかれます。
3回目の車検を受ける頃に手放すと、価格も低く、費用もかさみます。
そうならないためには、定期的なメンテナンスが大切です。
故障して直すのではなく、故障する前にメンテナンスをすれば、車はいつまでも元気に走ってくれます。

大事なのは、信頼できる自動車整備工場で定期点検をすること。
そして、消耗品、特に油脂類を適切な時期に交換することです。

ここでは、特に油脂類の種類と役割、交換時期についてお話ししたいと思います。
 

■エンジンオイル

基本の油脂です。車の中で一番動いているのがエンジンです。このエンジンを滑らかに動かすのが
エンジンオイルです。さらにエンジン内の清浄・防錆なども担っています。
このエンジンオイル、段々と摩耗した金属粉などで汚れてきます。またオイルなので酸化が進みます。
何年も交換しないと量も減り、シリンダーに傷が付き、エンジンの寿命を縮めることになります。

役割
交換時期
金属同士の潤滑・冷却・汚れ落とし・防錆など最低でも2年に1回、できれば1年に1回の交換をしましょう。
同時にオイルの汚れをろ過するオイルフィルターエレメントも交換しましょう。
これによりいつまでも滑らかなエンジンでいてくれます。

 

■ATF(オートマフルード)

エンジンは適切な回転数で回すことで適切な力を発揮します。そのためにはギア=トランスミッションが必要になります。
これもエンジンと同じく激しく動いています。この潤滑・冷却を担っているのがATF(オートマフルード)です。オイルの劣化がひどくなると変速ショックが大きくなり、燃費にも影響が出ます。

役割
交換時期
潤滑・冷却車の種類により大きく異なります。車種によっては、2万km交換を推奨している車もありますが、10万km以上を目指すなら、5万km毎のオイル交換をお勧めします。

 

■デフ(デファレンシャル)オイル

エンジンの回転はミッションにより回転を調整された後、タイヤに伝達されます。
その際、1つの回転軸から2つの回転軸に分岐するためのギアをデフと言います。
このギアは2つに分岐するだけでなく、左右の回転速度を調整するなど複雑な作りになっています。
このギアにもオイルが必要です。

役割
交換時期
潤滑・冷却頻繁に交換が必要ではありませんが、10万キロ以上を目指すのであれば、1回は交換した方がいいかもしれません。

 

■ブレーキ・オイル(フルード)

車を減速させる大切な役割を担っているブレーキ。これにもオイルが使われています。
このブレーキオイル、水分を吸収する特性を持っています。長い間交換しないと水分を多く含んでしまいます。
そのような状態で坂道で長時間ブレーキを使うとオイルが煮沸しブレーキが利かなくなる
ペーパーロック現象が発生してとても危険です。

役割
交換時期
ブレーキの制動力の強化と維持走行距離に関係なく2年に1回は交換される事をお勧めします。車検時に交換しましょう。

 

■LLC(ロングライフクーラント)

別名ラジエーター水とも言います。エンジンブロックはガソリンの爆発により非常に高温になります。
これを冷やすための水です。またエンジン内部の腐食を防ぐ役割もあります。
これも長く放置していると水分を含みエンジンが錆びる原因となります。

役割
交換時期
エンジンの冷却・防錆2〜3年の交換をお勧めします。

他にもパワーステアリングオイルなどがあります。
10年元気で走ってもらうためには、上記の油脂を定期的に交換することが、大切です。
これにより、故障を未然に防ぐことができます。

お気軽にお問い合わせください TEL 04-7135-6350 千葉県柏市布施1239-310:00~18:00 日・祝祭日定休

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