■事故車とは(H14年6月作成)
「事故車」という言葉はとてもあいまいです。かすり傷を修理した車を「事故車」と呼ぶ人もいれば、交通事故以外の原因で修理した車は、どんな大きな修理をした車でも「事故車ではない」と言う人もいます。「事故車」という言葉は非常に主観的な言葉で、実は定義がありません。
修復暦車 | 事故車 |
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真面目なAさん | 怪しいB |
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バンパーのかすり傷を修理 | × | 事故車 | × |
大きな事故だが車の骨格を修理せずに外見のみ修理 | × | 事故車 | × |
ドアの交換 | × | 事故車 | × |
落下物でルーフが変形したので修理 | 修復暦車 | 事故車 | × |
■修復暦車とは
最近の中古車雑誌などでは、「修復暦車」という言葉が主流になってきました。これは「事故車」という曖昧な言葉の代わりに基準となる言葉を作ろう、ということで自動車公正取引委員会が定めた言葉で、車の骨格を交換、修理した車に使います(右図部分)。骨格を直したということは、車体に大きなダメージがあったことの目安と言えるでしょう。
■注意すること
修復暦車とは、あくまで修復をした車を指します。つまり骨格が中で曲がっていても、見かけだけ直してある車は、修復暦車にならないので注意が必要です。また、交通事故と事故車の関係についてよく聞かれますが、中古車市場に出るときに、人に怪我をさせている車である、という履歴は残らないことがほとんどです。つまり交通事故と中古車の関係は「わからない」のが現状です。