■エンジンオイルの役割(H29年6月作成)
車の心臓、エンジンを影で支えているエンジンオイル。エンジンオイルにはエンジンを守るために5つの大切な役割があります。
①潤滑の役割
エンジン内で金属同士が擦れ合う部分を潤滑し、摩擦の焼け付きを抑える。
②密封の役割
確実な爆発を得るために、燃焼室の気密性を保つ。
③冷却の役割
金属の表面を循環することで熱を取る。
④洗浄の役割
シリンダーの中でガスが燃焼することにより発生した煤を取る。
⑤防錆の役割
金属表面に膜を張り、水分や有害なガスによる腐食・錆からエンジンを守る。
■エンジンオイルの交換とは…?
オイル交換の目安は一般的に5,000kmに1回が平均です。もちろん、使用するエンジンオイルの種類・車種により交換時期の前後はありますが、過酷な条件で働いているエンジンオイルの寿命は決して長くはありません。エンジンオイルは、常に内部で発生した汚れを吸収していきます。大切な愛車のためにも早めの交換を心がけましょう!
◎アクセルを踏んでパワーが出るようになる!
◎エンジンがスムーズに回転する!
◎燃費向上やエコに繋がる!
■エンジンオイルってどうやって選べば良いの?
エンジンオイルの種類は沢山あり、結局どれにすれば良いか分からないとお悩みになる方も多いはず。エンジンオイルの決め手となるのは「粘度(硬さ)」「ベースオイル(種類)」「品質規格」の3つです。
[wc_row][wc_column size=”one-third” position=”first”]
左側の数字は低温時のオイルの粘度(硬さ・柔らかさ)を示します。ここの数字が小さいほど柔らかく、「寒さに強い」「エンジンの始動性が良い」「燃焼効率が良い」などの特徴があり、始動時やエンジンが冷えているときのオイルの機能と考えていい指数です。
[/wc_column]
[wc_column size=”one-third”]
[/wc_column]
[wc_column size=”one-third” position=”last”]
右側の数字は熱に対する強さを表します。数字が大きくなるほど「耐熱性が高い」「高速走行、スポーツ走行に適する」「耐摩耗性に優れる」など特徴があり、主に走行中のオイルの働きを示す数字です。
[/wc_column]
[/wc_row]
説明 | 特徴 |
|
鉱物油 | 原油から燃料を取り出した後、残油を精製したオイル | ・最もスタンダード ・コスパが非常に良い ・街乗り、高速道路など一般の走行には問題ない |
部分全合成油 | 鉱物油と化学合成油の中間的な存在 | ・鉱物油のコストパフォーマンスと全合成油の品質を両立 |
化学合成油 | 原料を化学的に合成させて製造されたオイル | ・狙ったエンジンオイルの性能を出しやすいオイル ・劣化しにくい ・価格が高い ・車を大切にしたい、スポーツ走行をされる方におすすめ |
エンジンオイルの品質はAPI(米国石油協会)とILSAC(日米自動車工業会)によって定められています。「ガソリンエンジン用オイル」なら「SA」~「SN」、「ディーゼルエンジン用オイル」なら「CA」~「CJ-4」までのグレードに分類されています。